かけがえの無いもの

「ところミュージアム」の枢機卿

知り合いが西条のとあるホテルに泊まりました。店主は彼と30分ほどロビーで話した後ギャラリーへ移動し、7時前になって知り合いはロビーにジャケットを置き忘れたことを思い出しホテルに連絡を入れました。ジャケットはその場所にあったとフロントの話です。直ぐ受取に出向きましたがファスナー付の胸ポケットに財布はありませんでした。カードは停止の連絡を入れ運転免許証、仕事上の身分証明書等は再発行の申請ができ、現金は自身の不注意なので諦めが付きます。財布を盗られたと判った時、彼は「これだけは返して欲しい!」と思ったものがあります。障害のあるご子息がまだ幼いときに彼宛に書いたメッセージの紙片です。彼は大切に財布に入れて持ち歩いていたのです。居合わせた私たちも「かけがえのないもの」が彼の元に還ってくることを切に祈りました。                                      それにしてもホテルのフロントの対応、指示されて出向いた交番の対応にはがっかりしました。