安藤義茂 水墨画に熱中

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結局、「閑庭」は特選にならなかったが、この頃から和紙に興味を持ちあらゆる種類の和紙に花鳥や人物、猫までも描いた。面白くなり一日二十枚くらいは描いたという。
気分転換で趣味の魚採りに百子や弟子たちと伏見から淀の漁場へよく通い、そこでスケッチをすることもあった。
この時期、母校の美術学校からぜひ教授にという招請が熱心にあったが、二人で断っている。
この件に関しては、安藤自身ほんとうに少しも教授の椅子に関心は無かったのだろうか、百子の意向の方が強かったのではないだろうか?と凡夫の身で想像するのみです。