東京都墨田区吾妻橋の「ギャラリー ア ビアント」さんで昨年に続き2回目になる「うちわ展」 を開催中です。54人の作家が約140点展示しています。今回は東日本大震災復興支援の一環として企画され、売上の一部を芸術の力で復興支援に取り組む市民団体「アート・エイド・東北」に寄付をし、また作品の一部を、今なお冷房のない避難所生活をおくる被災者に贈るそうです。古茂田杏子さんがFAXで知らせてくれました。オーガ フミヒロさんも出展していますよ。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では展覧会の関連プログラムを毎回催されています。一度出かけたいと思いつつなかなかタイミングが取れません。23日19時20分より matuhu ミニファッションショーと深井晃子氏とmatohuのデザイナー堀畑裕之、関口真希子お二人との対談がありました。1年間にわたって「杉本博司 アートの起源」を紹介していますが20世紀の優れた女性服は彫刻としての美を備えていると考えた杉本氏の第3弾「歴史」に作品として公開されました。「科学」建築」「歴史」と次回は「宗教」へと続いていますが美術館の3階フロア中央に今展のために設置された白木の階段を囲むように置かれた椅子のまえを三人のモデルさんが歩きます。壁面には杉本氏が撮影された12枚の作品が展示されていて贅沢な空間です。今年3月に予定されていた東京コレクション展が大震災のため開催中止になりmatohuさんにとっては今回が今年初めてのショーになりました。杉本博司氏とmatohuさんを繋いだのは京都服飾文化研究財団理事の深井晃子氏です。いい仕事をしていると、いい仕事をしている人と出逢い、更なる発展があるという再確認をしました。
小説家芥川龍之介の忌日です。「芥川龍之介の書画展」が高松市サンクリスタル高松4階展示室で開催されていますが河童忌にあたる今日が最終日です。芥川のもう一つの自画像とも呼ばれている「河童図」をはじめ菊池寛との交友の深さを物語る寛宛の遺書、寛の弔辞も展示されています。先日、145回の直木賞が発表されましたが芥川賞、直木賞を創設したのも菊池寛です。サンクリスタルの3階は「菊池寛記念館」、1階は図書館になっていて川島猛先生の作品がデンと掛けられていました。図書館には喫茶室もあり飲み物は勿論、かき氷や軽食も用意されていて充実しています。西条の図書館にも是非欲しい施設ですね。
河童忌や表紙の紺も手ずれけり 小島政二郎
鰻の稚魚の捕獲量が少ないので今年の鰻は高価なのだとのこと。その高価な鰻が大家さんから届きました。うれしいな! 午後のことです。教職を退かれたYご夫妻と談笑中に入ってこられたFさん、じっとYさんを見てからあっと声を上げました。Yさんに先生!と呼びかけます。Yさんも驚いてじっとFさんを見つめます。Fさんが名乗るとYさんもあぁーと気づきました。生徒さんだったFさんとは随分様変わりしていたようですが三人で共通の話に盛り上がったようです。Yさんは新居浜でFさんは西条にお住まいです。Fさんはギャラリーに用があったのではなく店主の知人のことで見えられたのでした。近くにいて偶然といっても中々会えるものでもありません。