11月10日 雨降り

2023.11.10kirihukidasi11.10
夜の間、静かに雨が降っていて、
mizuganai11.10.2
今夏、都道府県で一番雨量の少ない県は何と愛媛県だった…
カルガモ親子もいた市内の川には水が流れていない、
amehuri11.10.2amehuri11.10
予報通りの雨、
店主は昼過ぎまでヤボヨウに、
konpou11.10.2
帰廊して、
お客様に渡しやすいように梱包、
kunparusi-tamatti
昨日載せた風雅フォトリレー、
あまねカメラのマッチ箱の話、

『かつて、京都市の河原町と木屋町通りを結ぶ細い路地に「クンパルシータ」という老舗のタンゴ喫茶がありました。
牧野邦夫が描いた「クンパルシータ」(1984年作)を手に入れたこともあって京都に出た折にその喫茶に立ち寄ったのです。絵の中の千穂さんが座っていた椅子が空いていたので座りました。赤いびろうどが貼られた木彫りの椅子。
入って左手にカウンターがあり、絵の中では右上になりますが絵の中のママさんそっくりな鼻のツンとした小柄なママさんが注文をとりに来てくれました。
入り口のドアを開けて入って来られるお客様の向こうには大きな赤い居酒屋の提灯、これも絵の中のまま。店内の調度品は全てこだわっているような感じです。店内はタンゴが流れ時間が過ぎてゆきます。30分ほど経って我々の注文は通っていないのではと帰りの時間を気にしてそわそわし始めたころ、トレーのカップになみなみとコーヒーを淹れてきたのでした。
出る時にカウンターのママさんとすこし話しました。カウンターに「クンパルシータ」の絵葉書が額に入れてあったからです。この絵葉書もお客様から頂いたそうです。記念にマッチを持って帰りました。
 先日、探し物をしているとき引き出しの隅っこからこのマッチが出てきました。
もう「クンパルシータ」は出てこないだろうと検索するとウェブには沢山のエピソードが残っていました。コーヒーが出るまで1時間、ミックスジュースが出るまで3時間、カウンターにママさんがいないなどもあったようでママさんの感覚だけで成立している魅惑的な「クンパルシータ」お店の魅力はママさんそのものと言うことでした!
喫茶は昭和21年に開店して60年以上続き、2011年にママさんは亡くなられました。
牧野邦夫は京都時代(1983年~1985年)に喫茶クンパルシータに出合いこの浮世離れしたママさんの空間を気にいられたのでしょう。』
 因みにギャラリーかわにしでの「牧野邦夫展」に牧野千穂さんは駆けつけてくださり、ギャラリーかわにし東京出張展も覗いてくれました。千穂さん、お元気ですよ!