オーガフミヒロ2017「御山の向こう側」

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2017年7月21日(金)~7月31日(月)
AM10:00~PM7:00 (7月26日(水)定休日)
※作家在廊日 22日(金) 23日(土) 24日(日) いずれも午後1時より

ギャラリーかわにし オーガフミヒロ個展2017「御山の向こう側」に寄せて
日頃から、制作の苦労がにじみ出てくるような隙間のない絵では駄目だよ、と先輩諸氏方から釘を差されてきているのだが、いまだにグッと眉間にシワが寄ったような硬い画面の絵ばかりが展覧会場に並んでしまう。しかしその硬さがアトリエでは分からないのだ。おそらく、意識熱中して絵の中に埋没して描くことがアトリエでは常態化している為か、俯瞰して絵を観る訓練が未熟なのだろう。今展のテーマは石鎚山なのだが、会場の西条市の方々にはもちろん、松山で生まれ育った私にもとても馴染み深い名峰だ。そのテーマゆえ空想的な風景や人物を常日頃描いている作家にとって、視覚的にも心情的にも明快かつシンボリックなモチーフに取り組むことは、先の制作上の苦労に繋がることは誰の目にも明らかだった。タブローとドローイング合わせて30点前後の作品には展覧会場に飾るまでもなく問題作が勢揃いといった様相だが、霊峰石鎚で天狗たちと天地を駆けて修行してきたような不思議な高揚感と心地よい疲れが私を包んでいる。絵の判断はご覧いただく方々にお任せして、せめて会場ではリラックスして石鎚の風景を楽しもうと思っている。

オーガフミヒロ

 
画家松田正平は「犬馬難魑魅易(けんばはかたしちみはやすし)」という言葉を残しています。今展は、その犬馬に値する地元の人ならだれでも知っている「石鎚山」がテーマです。今までのオーガさんの制作対象とは明らかに異なります。さぞ、描き難かったと察しますが、作家は創作の対象がどうであれ、そのモノを普遍な姿に変えて見せる表現の技術と思考の裏づけを持っていると信じています。
今後の展望に可能性をつなぐ作品展です。ご鑑賞のうえ、ご高評を賜りましたら幸甚です。

ギャラリーかわにし 塩出 洽

 
「小暮はな 投げ銭ライブ」
7月22日(土)PM8:00~ 於 セカンドチャンス
オーガフミヒロさんの友人小暮はなさんのライブです