男木島へ、今日も続きます。

男木島からフェリーに乗り女木島経由で高松への海上にはいろんな船が行き交っていました。多島海の風景です。店主たちの乗ったフェリーと並走している面白い形のフェリーは「ファスナー船」ファスナーの金具の形をしています。ファスナー船の白い航跡はまるで海をファスナーで開けたように見えます。

何だか元気そうファスナーの金具が走っているようなきりんさんも乗っている

「想い出玉が集まる家」の前庭に、にょきっと起立した造形物は八木マリヨ氏[ 「なわ」の塔 地軸2010] 言霊では「な」幸福を呼び集め、「わ」平和 「縄」あらゆる生命の絆のシンボル 「なわ」あなたとわたしが幸せを呼び集め地球はひとつ世界の平和を照らすメッセージを発信しています。

足元は玄武岩石延べ約500人の協働制作立ち上げ現場

男木島に新しい生命の地軸が誕生しました。

7mの高さ八木マリヨ氏


男木島へ、まだまだまだ続きます。

ジェームズ・ダーリング&レスリー・フォーウッド氏 「ウォールワーク5」 男木島の南側にある加茂神社の参道に自然に解けこんでいるのです。2人が生まれ育ったオーストラリアから運んだユーカリの根を積み上げています。

石段の横から始まりです大きな波のうねりのような鳥居の横まで畝っています石臼の下にも加茂神社のすぐ傍は浜辺右側は屋島

西堀隆史氏 「うちわの骨の家」 港に近い元駄菓子屋の空間を香川の伝統手工芸品の竹製うちわの骨でうめています。

港に近く部屋内からはこのように二階ではこんな風

男木島の路地を歩いていると、のび~とした猫がいました。

長谷川燐次郎の猫のようです声を掛けても知らん振り


男木島へ、まだまだ続きます。

メディアでもよく紹介されました。「オンバ・ファクトリー」 細い坂道が多い男木島では住民がオンバ(乳母車)に荷物を入れて移動しています。そのオンバに修理やペイントなどを施して使ってもらおうということです。

さまざまに作り変えられたオンバオンバ・ファクトリー目立ちます

谷口智子氏 「オルガン」 男木島の入り組んだ路地にパイプを配管して下に居る人が上にいる人にパイプを通じて話ができます。

ここからパイプの始まり望遠鏡には唄の文字が

眞壁陸二氏 「男木島 路地壁画プロジェクト」 島の路地は坂道です。その随所に壁画が現れます。

このようにあります下り坂の左手にありますね近づくとこんな風です

島こころ椅子プロジェクト グループ5 「島こころ椅子」 豊玉姫神社の広場にゴーヤの棚がありその下に「島こころ椅子」を置いていました。

せっかくだから座ります


男木島、まだ続きます。

北山善夫氏 「誕生ー産殿ー性ー生ー死ー墓ー男木島伝説」 男木島の山頂近くにある豊玉姫神社は安産の神様ですがこの神社の伝説から得た着想をもとに人間の生と死をテーマに制作されています。

土蔵の中にもいっぱいある入るとすぐの部屋籠の中の人形部屋にびっしりナイロン袋に入った新聞切り抜きストーンサークル

中西中井氏 「海と空と石垣の街」 海が見える路地の石垣を海辺の大きな渓谷に見立てて8分の1サイズに縮小した小世界です。

三叉路になった坂道のミラーに写っているおぉ~ありました

讃岐漆芸の漆の家プロジェクトは「漆の家」 木造家屋をリノベーション、「黒い部屋」と「白い部屋」に。この「白い部屋」は履物を脱いで上がることができます。

「黒い部屋」から外を「白い部屋」何だかもったいなくて足が腫れそうな

男木島では使われていない家や廃屋を利用して作品展示しています。廃屋が目につきますが路地を歩いていると玄関の引き戸の隙間から外へ蔓が伸びていました。

これもアートだ!


昨日の男木島の続きです。

松本秋則氏 「音の風景」(瀬戸内編) 島の竹を素材にしたサウンド・オブジェどこか懐かしい音です。

竹の風鈴蛍の光ほどですそれぞれが音を出している

高橋治希氏 「SEA VINE」 波が窓から押し寄せて部屋の中で花や葉の形をした水しぶきになります。

窓から海が見える渦や飛沫のように磁器製です

島の坂道の途中には谷山恭子氏 「雨の路地」 男木島にとって大切な水です。晴れる日も雨が降る光景です。

ある時間がくると水が出る滴りが落ちるところには瓦を敷き詰めている

狭い坂道を鑑賞者がぞろぞろと登ってきます。日曜日や祝日は1300から1500の方が「思い出玉が集まる家」に来場され長い列になるそうです。

みなさんお元気ですね!こんな道標もあります


男木島のフェリー乗り場へ屋根はこうなっています波の文字井村隆のカラクリンここにもカラクリンどこまでも行けそうな

兎に角、男木島の「川島猛とドリームフレンズ」の「想い出玉が集まる家」を覗いてこなくちゃあと出かけました。フェリーの着く港にはジャウメ・プレンサ氏の屋根が見えています。その後ろ側は先日火災で焼失した大岩オスカール氏の作品があった場所です。「島人の心を写さないでください」の貼り紙がありました。

ちょうどこの日は「想い出玉が集まる家」併設のドリームカフェでヌードルマスター藤沢さんの手打ちうどんが振舞われることになっていて知らないで出向いた店主は偶然お相伴に預かったのでした。

「想い出玉が集まる家」へうどん踏み中のてっちゃん「想い出玉が集まる家」床にも壁にもザ・キャクマ

男木島の各家庭に眠っている捨てられない手紙や日記など想い出のつまった紙を持ち寄ってもらい「想い出玉」を住民たちと制作したものです。家の中は隅々まで白い和紙で貼りめぐらされていて「想い出玉」が映えます。訪れた鑑賞者も「想い出玉」が制作できるのでどんどん増殖していきます。「想い出玉が集まる家」の一隅にドリームフレンズの名まえがありました。これだけの協力者が集まるのもさすが川島猛先生ですね。

プレートになっています

出来上がったうどんは居合わせた鑑賞者に振舞われました。

ヌードルマイスター藤沢さんドリームカフェで賞味イベント終了後のテッチャン、藤沢さんと


差し入れお昼ごはん古陶の譜話がはずみます

香川から本場の讃岐うどんを手にMさんが昼前に来廊、ご一緒にお昼ごはんをいただきました。美味しいいりこ出しのお汁付きで竹輪の天ぷらもあります。おまけにスーパーで買われた稲荷寿司も。安倍安人さんが「腹がへったのう」と言えばラーメンやうどんが出てくるのはここだけじゃあといつか言っていましたねぇ~                         満腹になっていろいろ話をしているところへ若い女性が入ってこられました。何だか見方が違います。声を掛けて話をすると彼女は入り口のガラスに貼っているMIHO MUSEUMの「古陶の譜」のチラシを見て入ってこられたのでした。彼女はMIHOの職員さんで、おまけに店主の同級生の娘さんでした。彼女の話のなかで感心したことがあります。MIHO MUSEUMは次々と企画展をされますがその企画展が始まる前に職員を対象に学芸員の方から解説を受けるのだそうです。そのお陰で彼女も焼き物に興味を持たれたのでした。美術館が職員を対象に館蔵品や企画展のレクチャーをすることはとても大事なことです。


まるで針金よく動きます最後は動かなくなりました

谷口金属熱処理工業所の谷口社長から教えてもらいました。ギャラリー前の道で車に轢かれたばかりのカマキリの傍に黒い針金のようなものがくねくねしています。カマキリやバッタに寄生するハリガネムシです。こんなに長い寄生虫が小さいカマキリに寄生しているとは驚きです。検索しました。ハリガネムシは水中で孵化しバッタなどの体内で幼虫期をすごし成熟すると宿主の体内から脱出、淡水中で生活し水中で卵を生むというサイクルです。谷口社長は久し振りに見たなあと言われましたが店主たちは初めて知り、初めて見ました。                                           今日から10月、暑い10月の入りです。


安倍安人展のチラシなど

「陶の達人 安倍安人展」が10月31日(日)から12月5日(日)の期間、松山市のミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)で開催されます。そのパンフレット等が出来上がり届きました。図録も製作中で10月下旬には出来上がるようです。愛媛県内の美術館では初めての展覧会になります。ご期待ください。


立派な図録です高木館長さんお仕事中

町立久万美術館では「 鉄を叩く 多和圭三展」鉄のハンマーで鉄の塊を叩き「生命」を宿す作品です。館内は竜安寺は枯山水の石庭に佇んでいる静謐さになっています。10月31日まで。

正面入口の看板伊達宗城像が見えます前庭の藤棚

宇和島市の伊達博物館では国宝の大井戸茶碗「喜左衛門」が観られます。地方では中々こんなにゆったり見られません。いい機会です。10月17日まで。